今でも、妊婦や妊娠の可能性のある女性のお腹にX線はNG。
これは、アリス・スチャート博士の功績。今でも有効なのです。
胸部レントゲン(X線)検査1回の被曝量は50μSv。
この程度でも、妊婦は被曝しないよう産科医に指導されているはずです。
これは、半世紀以上前のアリス・スチュアート博士の功績によるものです。
彼女は、
「レントゲンの撮影枚数に比例し、白血病や他のがんが増加する」
のを発見し、さらにもう一つの、より深刻な、
「妊娠3ヶ月以内にX線を受けた母親から生まれた子どもは、妊娠末期にX線を受けた母親から生まれた子どもに比べて10倍近くガンになりやすかった」を発見した。
しかし、当初、この発見は放射線の使用を推進しようとする医師や組織から目の敵にされ、科学会の常識から外れているとして、無視され続けた。それでも彼女はあきらめず、主張し続けた。
そして、発見から約20年後の1977年、彼女の、妊婦に対するX線照射は胎児の損傷をもたらすという発見は事実上世界中で受け入れられ、その後妊婦や乳児期の医療用X線照射は控えられるようになった。
でも、日本の放射線防護の専門家は、今でも、これを否定しているのです・・・皆さん、どう思われるでしょうか?
アリス・スチュアート博士は、高木仁三郎博士や生活クラブも受賞した、第二のノーベル賞といわれる、ライト・ライブリフッド賞を受賞した医師、疫学者。欧州放射線リスク委員会(ECRR)の初代委員長だった。(就任時90歳、5年後の2002年、95歳で亡くなった。)
アリス・スチュアート博士の功績については、このサイトが詳しいです。
下の動画は、直接アリス・スチュアートの業績についてではないのですが、彼女の仕事の仕方-異なった意見を持つ仲間と議論し良いモノを生み出そうとした-についての、スピーチ。
私たちの脱原発活動についてにも、必要な考え方かもしれません。
そういう意味でも、ご参考にして下さい。(や)
このスピーチの反訳(書き起こし)は、コチラのリンクで読めます。(クリックすると、移動します。)
※注意) 白血病で死んだ子供 の母親です。
この動画の講師が、いい本を書いています。
「見て見ぬふりする社会」
まさに、今の我々の社会の問題を指摘する内容です。
矢板図書館にあるので早速予約を入れて借りました。
うーん、なるほどなるほど。
アマゾンの書評はコチラ。